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講義名 ジェンダー論
講義開講時期 後期後半 講義区分 講義
基準単位数 1 時間 15.00
校地 医療保健学部医療栄養学科(世田谷)
開講学科等・年次 医療保健学部医療栄養学科 2年
ナンバリング・科目分類 いのち・人間の教育
区分 選択
講義名(英文表記) Gender Studies

担当教員
職種氏名所属
非常勤講師◎ 安倍 澄子選択無し

授業の概要及び到達目標 【概要】
ジェンダーとは、社会的・文化的性差を意味する概念として使われているが、本授業では、ジェンダー概念とその歴史的成立過程について学んでいく。これらをふまえ、世界は激動的変動とグローバル化が進行しており、社会変動に対して、ジェンダーを切り口とする分析手法を学んでいく。
【到達目標】
本授業での学びをもとに、様々な領域における社会問題について、ジェンダー視点から分析考察することが出来るようになる。
とりわけ、今後の社会発展をふまえ、国連決議で示された「持続可能な社会発展」に向けたSDGsが掲げる目標達成への取り組み内容を理解し、その基礎に「ジェンダー平等」が据えられること、そのことが持つ意義を理解することが出来るようになる。
学位授与方針との関連 □1.管理栄養士の行動特性を身に付け、人々の豊かな食生活と健康に寄与する基本的な能力。
□2.食に関する情報を収集し、疾病の一次、二次予防の担い手としての知識を修得し、食生活改善のための計画・実行・評価を実践できる能力。
□3.管理栄養士として必要な疾病に関する知識、技術をもって実践できる能力。
□4.管理栄養士として栄養指導の対象者等との適切なコミュニケーションをとれる能力。
授業計画表
実施回担当教員内容事前・事後学習
第1回安倍 澄子ジェンダー概念について
ジェンダー概念誕生の経緯
研究視点としてのジェンダーと社会学
テキストを購入し、「1 ジェンダーとは」を熟読してくる
事後は、ジェンダー概念について理解した点を整理する
第2回安倍 澄子性別とは -「性」の多様性
性別現象の4つのレベルについて
ジェンダー化の過程
テキスト「2 性別とは」を熟読して内容を理解する
事後には、性の多様性について理解できた点を整理する
第3回安倍 澄子「女らしさ」「男らしさ」と性役割
様々な「女らしさ」と性役割
「男らしさ」の形成とメンズリブ運動
テキスト「3“女”とは」「4“男”とは」を熟読してくる
事後は、性別役割と性差との関連に関し理解できた点を整理する
第4回安倍 澄子性別役割分業と専業主婦という存在
性役割分業とは
専業主婦の歴史とその黄昏
現代の子育て環境、育児参加とジェンダー
テキスト「5専業主婦という存在」「8男の子育て・女の子育て」を熟読してくる
事後は、性役割と子育てとの関連について理解した点を整理する
第5回安倍 澄子日本型雇用と働き方改革
日本型雇用慣行の成立と女性労働者の待遇
ニュー・エコノミーの進展とジェンダー関係の変容
テキスト「9ゆらぐ日本型雇用」を熟読してくる
事後は、ニュー・エコノミーがもたらした働き方問題を整理する
第6回安倍 澄子少子高齢化、雇用労働の現状に関するディスカッション
超少子化・超高齢化社会の日本の現状
雇用労働者の男女間格差
対応策は?
少子高齢化の現状について調べてくる
事後は、ディスカッションから得られた知見をノートにまとめる
第7回安倍 澄子持続可能な社会発展に向けて
持続可能な発展概念について
国際的取り組み、SDGsの17目標について
持続可能な社会発展とジェンダー平等
持続可能な発展概念について調べてくる
事後は、SDGsの達成に向けジェンダー平等が基礎となる点を整理する
第8回安倍 澄子社会政策におけるジェンダー主流化への歩み
女性政策と「ジェンダー主流化」
国際的な取り組みと我が国での取り組み
男女共同参画社会の形成とジェンダー
テキスト「15ジェンダーと社会政策」を熟読してくる
事後は、ジェンダー主流化と男女共同参画社会形成との関連について理解した点を整理する
事前学習(留意点) 事前学習でテキストを熟読する際には、理解できない点や内容があれば、どのようなことが分からないかをノートに記してくるよう心掛けて下さい。
事後学習(留意点) 事後学習では、理解できた点についてはもちろんのこと、新たな発見があれば、そのこともノートに記すよう心掛けて下さい。
講義形態 テキストを基にした講義となるが、ジェンダー論についての基礎的な知識学べた6回目において、今日の日本社会が抱える少子高齢化問題や働き方に関する問題や課題をジェンダー視点から捉えるディスカッションを行う。
成績評価の方法 ジェンダー視点からのディスカッションでの発表内容 20%、期末試験 80%の結果より評価する
課題等のフィードバック 最後の授業時に、ディスカッション時の各自の発言や出された疑問点について、7・8回目での国際的流れ、日本の施策の流れを学んだことを踏まえ、意見交換する時間を設けます。
テキスト 『岩波テキストブックス α ジェンダーの社会学入門』(江原由美子・山田昌弘著:岩波書店:2008)
参考図書・資料等 『有斐閣ストゥディア はじめてのジェンダー論』(加藤秀一著:有斐閣:2017)
オフィスアワー 質問等については、授業終了後に教室で受け付ける
実務経験の有無